会議の目的とは?目的に合わせた進め方と成果の決め方
会議の目的は、参加者が集まることで何を前に進めたいかを示すものです。情報の理解をそろえる、選択肢を広げる、方針を決めるなど、必要な働きは会議によって異なります。
「営業について」「新商品について」はテーマであり、それだけでは会議の目的は分かりません。「新商品の提案先を選び、次の準備を決める」まで具体化すると、誰を呼び、何を準備すべきかが明確になります。この記事では、目的と終了時の成果をセットで決める方法を紹介します。
会議の目的は「集まって何を進めるか」
目的を明確にするには、テーマ、目的、終了時の成果を分けて書きます。以下は架空の会議を例にした整理です。
| 区分 | 答える問い | 記入例 |
|---|---|---|
| テーマ | 何について扱うか | 問い合わせ対応 |
| 目的 | 何を前に進めるか | 対応が止まる原因を確認し、改善策を選ぶ |
| 終了時の成果 | 何が残ればよいか | 試す改善策、担当、試行期間、確認方法 |
すべての会議で最終決定まで行う必要はありません。「原因の仮説と追加で確認する情報を整理する」という成果でも、次の判断に必要であれば意味があります。できる範囲を明確にすることが、無理な結論を防ぎます。
目的を考えるための5つの整理例
会議の分類は、用途や説明の仕方によって異なります。ここでは社内会議を設計しやすくするため、5つの目的に整理します。すべての会議が、どれか1つだけに当てはまるわけではありません。
| 主な目的 | 適した進め方 | 終了時の成果の例 |
|---|---|---|
| 情報や認識をそろえる | 変更点を説明し、疑問や解釈の違いを確認する | 共通の理解と、未回答の質問 |
| 案や選択肢を広げる | まず案を出し、その後に整理する | 検討候補と追加調査の対象 |
| 方針や行動を決める | 判断基準をそろえ、案を比較する | 採用する案、担当、期限 |
| 問題を整理して解決に進む | 現状・原因の仮説・対応を分ける | 確認すべき原因や試す対策 |
| 経験から学ぶ | 起きたことと次に変える行動を振り返る | 次回試す行動と観察する点 |
たとえば、振り返り会議で各自の反省だけを述べても、次に変える行動が分からなければ学びを使いにくくなります。目的に応じて、記録に残すものまで決めておきましょう。
会議の形式から選びたい場合は、目的別に見る会議の種類も参考になります。
目的に応じて参加者と事前準備を変える
情報共有では、理解を確かめる必要性を見極める
連絡事項を届けることが中心なら、文書や社内の連絡ツールで済むかを検討します。会議を行う場合は、資料を読み上げる時間より、解釈の違いや実務への影響を確認する時間を確保します。
たとえば新しい受付手順の共有なら、「変更点を知る」に加えて「担当者が判断に迷う場面を洗い出す」を成果にできます。対象者には事前に手順を送り、質問を用意してもらいます。
アイデア出しでは、検討する範囲を示す
案を広げたい場合も、対象や条件は必要です。「自由に考えてください」だけでは、採用できない範囲の提案が集まることがあります。
「既存のお客様への案内を改善する」「今の担当体制で試せる方法を考える」といった条件を伝え、案を出す時間と整理する時間を分けます。ここでは、最終決定を急がず候補を持ち帰る場合もあります。
意思決定では、決める権限と判断材料をそろえる
決定者、実行担当者、判断に必要な情報を持つ人を確認します。決定者が不在なら、その場で選べる範囲と承認を得る手順を明らかにしてください。
各案の費用や工数など、今回必要な比較情報も準備します。情報が不足した場合は、追加調査の担当と判断日を決めることを、その回の成果に切り替えます。
複数の目的があるときは、議題ごとに分ける
ひとつの会議で、状況の共有、原因の検討、対策の決定を扱うこともあります。その場合は、段階ごとの目的を示します。
| 議題の流れ | その場で行うこと | 次へ進む条件 |
|---|---|---|
| 現状の共有 | 確認できている事実と不明点を整理する | 何が分かり、何が不明かを確認できた |
| 対応案の検討 | 案を挙げ、条件や懸念を比べる | 判断に必要な材料がそろった |
| 実施内容の決定 | 試す案と役割を選ぶ | 担当・期限・確認方法が決まった |
「いまは案を出す段階です」「ここからは実施する案を選びます」と切り替えを伝えると、参加者は何を求められているか把握しやすくなります。アジェンダの作り方には、目的と時間配分を記入する例を掲載しています。
目的が曖昧な定例会議の見直し方
定例会議は、過去の議題と記録を見ながら、今も必要な働きを整理します。開催を続けるかだけでなく、参加者、頻度、扱う範囲も見直せます。
- この会議がなくなると、何の判断や調整に困るか
- そのために全員が同時に集まる必要があるか
- 毎回扱う項目と、必要なときだけ扱う項目は何か
- 決まったことや確認事項は、その後どこで使われているか
見直し後は、短くなったかだけでなく、終了時に予定していた成果が残ったか、実務で利用できたかを振り返ります。試してみて必要な議論が足りなかった場合は、時間や参加者を調整しましょう。
よくある質問
会議の目的は3つに分けるものですか?
情報共有・アイデア出し・意思決定の3つで整理する方法はありますが、分類はそれだけではありません。分類名を選ぶことより、その回で何を進めるかを参加者に伝えることが大切です。
教育やコーチングも情報共有の会議ですか?
情報を伝える場面もありますが、それだけとは限りません。参加者が経験を振り返り、自分の考えや次の行動を整理する場面もあります。誰が何を学び、どう活用するかに合わせて進め方を選びます。
目的を伝えても話が広がる場合は?
今の話題が今回の成果に必要かを確かめます。必要なら議題や時間を調整し、別途扱うなら記録と担当を残します。具体的な進行は、会議の準備から実行までの手順で確認できます。
次の案内に「終了時に残すもの」を書く
次の会議案内に、テーマだけでなく「目的」と「終了時に残すもの」を追記してみてください。その2つに合わせて、議題、参加者、準備する資料を見直せます。
経営会議で、そもそもの目標や優先順位がそろわない場合は、会議単体の目的に加えて経営チームとしての方向性を整理する必要があります。すごい組織の経営チームへの支援内容をご覧ください。

会議ラボ編集部
会議ラボのメンバーが執筆をしています。
会議の見直しを検討している全ての方へ最新情報やノウハウなどをお届けします。







