会議ラボ
会議とは
2026.09.08

会議の司会進行では、開会の挨拶に加えて「今日は何を決めるか」「今どの論点を扱っているか」「次に誰が動くか」を言葉にすると、参加者が流れをつかみやすくなります。

この記事では、そのまま言い換えて使える例文を場面別に紹介します。例文は一般的な社内会議を想定した架空の台本です。会社や会議の慣習に合わせて、議題、役割、時刻を置き換えてください。準備全体を確認したい方は、会議の進め方の基本手順もご覧ください。

台本を作る前に確認すること

司会は、会議の目的、終了時に残したいもの、決定者、記録担当を開催者と確認します。進行と議論の整理を一人で担う場合もあるため、担当範囲を合わせておきましょう。

確認項目台本に書く内容
目的と成果何を話し、どこまで決めるか
議題と時間話す順番、終了時刻、確認に残す時間
役割説明者、記録担当、最終決定者
決め方合意を目指すか、責任者が判断するか
参加方法挙手、チャット、発言の順番など

資料は事前に共有し、読んでほしい箇所や考えてほしい問いを示します。開始前には、画面共有や音声も確認してください。

開始から議題に入るまでの例文

開会の挨拶

「皆さん、お集まりいただきありがとうございます。これから〇〇会議を始めます。本日の進行は私が担当し、記録は〇〇さんにお願いします」

役割が毎回同じでも、初めての参加者や代理出席者がいる場合は確認します。長い挨拶を用意するより、目的の説明へ進みましょう。

目的と終了時刻の説明

「今日は、問い合わせ対応の引き継ぎ方法を検討します。終了までに、試す方法と担当、試行期間を決める予定です。終了は〇時を予定しています」

「結論を出す会議」なのか「判断材料をそろえる会議」なのかも伝えます。情報が不足している場合は、開始時に到達点を調整します。

議題と参加方法の案内

「最初に現在の手順を確認し、次に改善案を比べます。最後に決定事項を読み合わせます。途中で分からない点があれば、挙手でお知らせください」

「本日は、まず各自で案を考える時間を取ります。その後に共有し、共通する案や違いを整理します」

議論を進めるときの例文

説明を依頼する

「最初の議題に入ります。〇〇さん、現状と今回判断してほしい点を説明していただけますか」

説明が長くなる場合に備え、持ち時間と扱う範囲は事前に伝えておきます。いきなり遮る必要が生じないよう、準備段階で合わせておくと進行しやすくなります。

質問と意見を分ける

「まず、説明内容を理解するための質問を確認します。その後、案への意見を伺います」

「今のお話は、現状の確認でしょうか。それとも改善案のご提案でしょうか。分けて記録したいので確認させてください」

事実の確認が終わらないまま賛否を聞くと、異なる前提で議論が進むことがあります。前提をそろえてから検討へ進みます。

発言が出ないとき

「この案を実施する際、準備が必要になる部分を考えてみてください。少し手元に書く時間を取ってから共有しましょう」

「まだ判断に必要な情報が足りない点はありますか。意見がまとまっていなくても、気になる点から伺えます」

答えを急かすより、問いを具体化し、考える時間を用意します。「発言がないので賛成ですね」と沈黙を同意として扱わないことも大切です。

脱線・対立・時間超過への対応例

話題が広がったとき

「今出た採用の話は、別の論点として記録します。今日は引き継ぎ方法を決めたいので、まず手順の議論に戻してよいでしょうか」

必要な話題なら、後で扱う場や確認する担当を決めます。今回の判断に欠かせない論点だった場合は、議題そのものを見直します。

意見が対立したとき

「意見の違いを整理させてください。A案では対応の速さ、B案では担当者の負担を重視しているという理解で合っていますか」

「どの条件が満たされれば実施できそうでしょうか。懸念点を条件に置き換えて確認したいです」

どちらかを説得する前に、重視していることを確かめます。議論の支え方を学びたい場合は、ファシリテーションの実践例をご覧ください。

終了時刻が近づいたとき

「残り時間で、決まったことと未決のことを整理します。〇〇は決定し、△△は追加の確認が必要、という理解で合っていますか」

「延長する場合は、〇〇の確認にあと〇分を見込んでいます。皆さんの予定はいかがでしょうか。難しい場合は、確認する担当と次の判断日を決めます」

時間を守るためだけに、判断材料の足りない結論を急がないようにします。

決定事項の確認と終了の例文

決定を確認する

「今回の決定は〇〇です。△△の懸念は記録し、試行後に確認します。担当は〇〇さん、期限は〇日、完了の確認は□□で行う内容で合っていますか」

「〇〇さん、この内容を引き受けるうえで、必要な協力や調整はありますか」

決定者が判断する会議なら、「皆さんの意見を踏まえ、最終判断を〇〇さんにお願いします」と役割を明確にします。

閉会する

「本日の決定事項と次の作業は、記録担当から共有します。記録の認識が違う箇所は、〇日までにお知らせください。次回は今回の試行結果を確認します。以上で会議を終了します」

記録への修正依頼と、決定内容そのものの再検討は分けて扱います。期限だけを伝えず、どこへ連絡すればよいかも示してください。

オンライン会議で追加する案内

オンラインでは、発言が重なることや、資料が見えていないことに気づきにくい場合があります。進行前に参加方法をそろえます。

  • 「資料が見えているか確認します。表示されていない方はお知らせください」
  • 「発言は挙手機能でお知らせください。チャットの質問も確認します」
  • 「音声が途切れたので、直前の説明をもう一度お願いします」
  • 「オンライン参加の方も、この決定事項をご確認いただけますか」

複数の参加方法を用意したら、チャットや挙手を誰が確認するかも決めておきます。

よくある質問

台本を読みながら進めても構いませんか?

構いません。確認事項を漏らさないために使い、参加者の反応に応じて止まれるようにします。開会と閉会は文章にし、議論中の対応は短いメモにすると使いやすくなります。

敬語をどこまで丁寧にするべきですか?

相手との関係や会議の慣習に合わせます。社内の定例会議なら、過度に形式的な言葉よりも、誰に何をお願いしているかが分かる表現を選びましょう。

急に司会を任されたら、何を先に確認しますか?

会議の目的、終了時刻、議題、決定者、記録担当を確認します。アジェンダの記入例を使い、流れを一枚にまとめておくと確認できます。

会議ラボ編集部

会議ラボのメンバーが執筆をしています。
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