会議の司会進行の例文集|開始・議論・決定・終了の台本
会議の司会進行では、開会の挨拶に加えて「今日は何を決めるか」「今どの論点を扱っているか」「次に誰が動くか」を言葉にすると、参加者が流れをつかみやすくなります。
この記事では、そのまま言い換えて使える例文を場面別に紹介します。例文は一般的な社内会議を想定した架空の台本です。会社や会議の慣習に合わせて、議題、役割、時刻を置き換えてください。準備全体を確認したい方は、会議の進め方の基本手順もご覧ください。
台本を作る前に確認すること
司会は、会議の目的、終了時に残したいもの、決定者、記録担当を開催者と確認します。進行と議論の整理を一人で担う場合もあるため、担当範囲を合わせておきましょう。
| 確認項目 | 台本に書く内容 |
|---|---|
| 目的と成果 | 何を話し、どこまで決めるか |
| 議題と時間 | 話す順番、終了時刻、確認に残す時間 |
| 役割 | 説明者、記録担当、最終決定者 |
| 決め方 | 合意を目指すか、責任者が判断するか |
| 参加方法 | 挙手、チャット、発言の順番など |
資料は事前に共有し、読んでほしい箇所や考えてほしい問いを示します。開始前には、画面共有や音声も確認してください。
開始から議題に入るまでの例文
開会の挨拶
「皆さん、お集まりいただきありがとうございます。これから〇〇会議を始めます。本日の進行は私が担当し、記録は〇〇さんにお願いします」
役割が毎回同じでも、初めての参加者や代理出席者がいる場合は確認します。長い挨拶を用意するより、目的の説明へ進みましょう。
目的と終了時刻の説明
「今日は、問い合わせ対応の引き継ぎ方法を検討します。終了までに、試す方法と担当、試行期間を決める予定です。終了は〇時を予定しています」
「結論を出す会議」なのか「判断材料をそろえる会議」なのかも伝えます。情報が不足している場合は、開始時に到達点を調整します。
議題と参加方法の案内
「最初に現在の手順を確認し、次に改善案を比べます。最後に決定事項を読み合わせます。途中で分からない点があれば、挙手でお知らせください」
「本日は、まず各自で案を考える時間を取ります。その後に共有し、共通する案や違いを整理します」
議論を進めるときの例文
説明を依頼する
「最初の議題に入ります。〇〇さん、現状と今回判断してほしい点を説明していただけますか」
説明が長くなる場合に備え、持ち時間と扱う範囲は事前に伝えておきます。いきなり遮る必要が生じないよう、準備段階で合わせておくと進行しやすくなります。
質問と意見を分ける
「まず、説明内容を理解するための質問を確認します。その後、案への意見を伺います」
「今のお話は、現状の確認でしょうか。それとも改善案のご提案でしょうか。分けて記録したいので確認させてください」
事実の確認が終わらないまま賛否を聞くと、異なる前提で議論が進むことがあります。前提をそろえてから検討へ進みます。
発言が出ないとき
「この案を実施する際、準備が必要になる部分を考えてみてください。少し手元に書く時間を取ってから共有しましょう」
「まだ判断に必要な情報が足りない点はありますか。意見がまとまっていなくても、気になる点から伺えます」
答えを急かすより、問いを具体化し、考える時間を用意します。「発言がないので賛成ですね」と沈黙を同意として扱わないことも大切です。
脱線・対立・時間超過への対応例
話題が広がったとき
「今出た採用の話は、別の論点として記録します。今日は引き継ぎ方法を決めたいので、まず手順の議論に戻してよいでしょうか」
必要な話題なら、後で扱う場や確認する担当を決めます。今回の判断に欠かせない論点だった場合は、議題そのものを見直します。
意見が対立したとき
「意見の違いを整理させてください。A案では対応の速さ、B案では担当者の負担を重視しているという理解で合っていますか」
「どの条件が満たされれば実施できそうでしょうか。懸念点を条件に置き換えて確認したいです」
どちらかを説得する前に、重視していることを確かめます。議論の支え方を学びたい場合は、ファシリテーションの実践例をご覧ください。
終了時刻が近づいたとき
「残り時間で、決まったことと未決のことを整理します。〇〇は決定し、△△は追加の確認が必要、という理解で合っていますか」
「延長する場合は、〇〇の確認にあと〇分を見込んでいます。皆さんの予定はいかがでしょうか。難しい場合は、確認する担当と次の判断日を決めます」
時間を守るためだけに、判断材料の足りない結論を急がないようにします。
決定事項の確認と終了の例文
決定を確認する
「今回の決定は〇〇です。△△の懸念は記録し、試行後に確認します。担当は〇〇さん、期限は〇日、完了の確認は□□で行う内容で合っていますか」
「〇〇さん、この内容を引き受けるうえで、必要な協力や調整はありますか」
決定者が判断する会議なら、「皆さんの意見を踏まえ、最終判断を〇〇さんにお願いします」と役割を明確にします。
閉会する
「本日の決定事項と次の作業は、記録担当から共有します。記録の認識が違う箇所は、〇日までにお知らせください。次回は今回の試行結果を確認します。以上で会議を終了します」
記録への修正依頼と、決定内容そのものの再検討は分けて扱います。期限だけを伝えず、どこへ連絡すればよいかも示してください。
オンライン会議で追加する案内
オンラインでは、発言が重なることや、資料が見えていないことに気づきにくい場合があります。進行前に参加方法をそろえます。
- 「資料が見えているか確認します。表示されていない方はお知らせください」
- 「発言は挙手機能でお知らせください。チャットの質問も確認します」
- 「音声が途切れたので、直前の説明をもう一度お願いします」
- 「オンライン参加の方も、この決定事項をご確認いただけますか」
複数の参加方法を用意したら、チャットや挙手を誰が確認するかも決めておきます。
よくある質問
台本を読みながら進めても構いませんか?
構いません。確認事項を漏らさないために使い、参加者の反応に応じて止まれるようにします。開会と閉会は文章にし、議論中の対応は短いメモにすると使いやすくなります。
敬語をどこまで丁寧にするべきですか?
相手との関係や会議の慣習に合わせます。社内の定例会議なら、過度に形式的な言葉よりも、誰に何をお願いしているかが分かる表現を選びましょう。
急に司会を任されたら、何を先に確認しますか?
会議の目的、終了時刻、議題、決定者、記録担当を確認します。アジェンダの記入例を使い、流れを一枚にまとめておくと確認できます。

会議ラボ編集部
会議ラボのメンバーが執筆をしています。
会議の見直しを検討している全ての方へ最新情報やノウハウなどをお届けします。







