会議のアジェンダとは?作り方と目的別の記入例
会議のアジェンダとは、扱う議題や進行予定を整理したものです。議題名だけでなく、目的、終了時に残すもの、時間配分、担当者を示すと、参加者が準備しやすくなります。
「いつも報告で時間がなくなる」「何を決める会議か分からない」ときは、アジェンダを議論の設計に使ってみてください。この記事では、作成手順と、意思決定・進捗確認に使える記入例を紹介します。
アジェンダに必要な基本項目
アジェンダは、何をどこまで扱うかを会議前に伝えるために使います。たとえば「採用」という議題を「面接日程の調整を早めるため、担当と連絡手順を決める」と書けば、必要な準備が具体的になります。
| 項目 | 書く内容 |
|---|---|
| 会議名・日時・場所 | 参加に必要な情報と終了時刻 |
| 目的 | 何を前に進めたいか |
| 終了時の成果 | 決定、候補案、疑問点の整理など |
| 議題と論点 | 何について、どの問いを話し合うか |
| 時間配分 | 議題ごとの目安と最後の確認時間 |
| 役割 | 説明者、進行役、記録担当、決定者 |
| 事前準備 | 読んでほしい資料と考えてほしいこと |
Asanaのアジェンダ解説でも、目的、担当者、時間配分などが基本項目として挙げられています。項目を埋めるだけでなく、その会議で必要な判断や対話に合っているかを確認しましょう。
アジェンダ・レジュメ・議事録の使い分け
アジェンダは進行の計画、レジュメは検討する内容の概要、議事録は実際に話し合った経過や結果を記録するものとして使い分けられます。社内では一つの文書にまとめる場合もあります。
たとえば、事前に議題と背景を書いた文書を共有し、会議中に決定事項を追記する方法です。その際は、会議前の提案と会議後の決定が分かるように欄を分けます。内容の要約が必要なら、会議レジュメの書き方とテンプレートをご覧ください。
会議アジェンダの作り方
1.終了時に残したいものを決める
最初に「この会議が終わったら何ができていればよいか」を書きます。案を集める回なのか、実施する案を決める回なのかを分けると、必要な人や情報も選べます。
情報共有が中心でも、「新しい手順について不明点を確認する」のように集まる意味を示します。資料の送付だけで目的を満たせる場合は、会議以外の方法も検討しましょう。
2.議題を、答えを出したい問いにする
「進捗報告」「改善策」といった名詞だけでなく、「予定から遅れている作業に、どの支援が必要か」「どの改善案を先に試すか」と問いを書きます。
問いを具体化すると、参加者は現状、選択肢、懸念を準備できます。議題が多い場合は、今回判断する必要性と影響を確認し、別の場で扱うものを分けます。
3.議論の順番と時間を配分する
前提の確認、案の検討、決定というように、判断に必要な順番で並べます。すべての議題に同じ時間を割り当てるのではなく、重要な論点や意見が分かれそうな項目に時間を確保します。
最後には決定事項や次の行動を確認する時間を残してください。時間が足りない場合は、議題を詰め込まず、今回決める範囲を見直します。
4.担当者と事前準備を指定して共有する
各議題について、誰が何を準備するかを明記します。「資料を読んでください」だけでなく、「比較表の条件を確認し、実施できない条件があれば挙げてください」と依頼すると、準備の方向がそろいます。
参加者が確認できる余裕を持って共有し、変更があった場合は変更箇所を知らせます。直前に重要な資料を追加した場合は、必要に応じて当日の確認時間や決定の範囲を調整します。
記入例1:意思決定を行う45分の会議
以下は架空の社内会議の設計例です。時間は推奨の標準値ではなく、配分の考え方を示すものです。
- 会議名:問い合わせ対応の改善会議
- 目的:引き継ぎ方法を選び、試行の準備を進める
- 終了時の成果:試行する方法、担当、試行期間、確認方法
- 事前準備:現行の手順と改善案の比較表を読み、実施上の懸念を用意する
- 役割:進行は担当A、記録は担当B、最終判断は部門責任者
| 時間 | 議題・問い | 説明する人 | 残すもの |
|---|---|---|---|
| 5分 | 今日の目的と決め方を確認する | 進行役 | 扱う範囲 |
| 10分 | 現行手順のどこで確認が増えるか | 担当A | 事実と不明点 |
| 15分 | どの改善案を試すか | 担当B | 比較した案と主な懸念 |
| 10分 | 誰が準備し、何を確認するか | 部門責任者と担当者 | 試行計画 |
| 5分 | 決定事項を読み合わせる | 記録担当 | 担当・期限・完了条件 |
合計は45分です。前提となる事実が確認できなければ、無理に案を採用せず、追加で調べる内容と判断日を決めます。
記入例2:進捗を確認する30分の定例会議
進捗会議では、事前に分かる状況を共有したうえで、支援や判断が必要な点に時間を使う構成にできます。以下も架空の配分例です。
- 目的:計画との差を確認し、次に必要な対応を決める
- 終了時の成果:対応する課題、支援する人、次の確認日
- 事前準備:各担当が進捗表を更新し、困っている点を記入する
| 時間 | 議題・問い | 残すもの |
|---|---|---|
| 5分 | 前回から何が完了し、何が変わったか | 変化と確認すべき点 |
| 15分 | どこで止まり、どの支援や判断が必要か | 対応策と協力者 |
| 5分 | 次の確認までに何を進めるか | 担当・期限 |
| 5分 | 決定と未決事項を読み合わせる | 記録と次の確認日 |
合計は30分です。課題が複雑なら、原因を検討する場を別に設ける方法もあります。定例会議の中で、すべてを解決しようとする必要はありません。
当日はアジェンダを見ながら調整する
議題ごとの切り替わりに、今何を話しているかを確認します。新しい論点が出た場合は、今回の目的に必要かを確かめ、扱う場合は時間を調整します。
会議後は、予定した成果が残ったか、時間の足りなかった議題は何かを振り返ります。次のアジェンダを前回のままコピーせず、未決事項と前提の変化を反映してください。会議の準備から実行までの進め方も合わせて確認できます。
よくある質問
アジェンダは誰が作りますか?
開催者や進行役が中心になり、議題の担当者から必要な内容を集める方法があります。判断が必要な会議では、決定者にも求める判断と時間を確認します。
どのくらい前に送ればよいですか?
必要な準備量に応じて決めます。資料の確認だけか、データの集計や他部門との調整が必要かで、確保すべき時間は変わります。
急な会議でも必要ですか?
簡単な形で構いません。「何を決めるか」「必要な情報」「誰が判断するか」「終了時刻」を招集の連絡に書くだけでも、参加者が準備しやすくなります。
次の議題を「問い」に書き換える
次の会議の議題を一つ選び、「何について話すか」に加えて「何を明らかにするか」を書いてみてください。その問いに答えるための資料、参加者、時間をそろえるところから始められます。

会議ラボ編集部
会議ラボのメンバーが執筆をしています。
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