会議ラボ

会議とは
2022.11.14

会議の司会進行は、会議の成否に大きく影響します。参加者の理解を促し、円滑に進めるためには、適切な進行方法や挨拶方法、趣旨説明、注意事項の伝達、議題の進行方法、質疑応答の進行、そして会議終了前の締めくくりやアナウンスが必要です。
この記事では、会議司会進行の例文を紹介し、効果的な会議運営のためのノウハウをご提供します。この記事を読めば、誰でも効果的な会議司会進行ができるようになるでしょう。

1.会議の司会進行について知っておくべきこと

1-1. 司会進行役の役割とは

司会進行役は、会議の円滑な進行をサポートする重要な役割を担います。
司会進行役は、会議をスムーズかつ効率的に進行するために必要不可欠な存在です。具体的には、議題の進行管理、話題の提示や質問の誘導、発言者の調整、参加者の注意喚起などが挙げられます。また、司会進行役が適切に進行を管理することで、会議の時間配分や結論の導出にも役立ちます。

1-2. 司会進行役の重要性とは

司会進行役は、会議の成功に欠かせない重要な役割です。司会進行役がいるかいないかで、会議の進行スピードや議論の質、参加者のモチベーションや満足度などが大きく変わります。
以下は、司会進行役の重要性についての理由や根拠です。

1.会議の進行スピードをコントロールできる
司会進行役が進行状況を見ながらタイムキーパー役を果たし、議題を進めることができます。時間が守られているかどうかは、参加者の集中力や議論の深まりに大きな影響を与えます。

2.議論の質を高める
司会進行役は、議論の質を高めるために話題の整理やフォローアップの役割を果たすことができます。また、参加者が議論に参加しやすい環境を作り出すことも重要です。

3.参加者のモチベーションや満足度を高める
司会進行役は、参加者に対して明確な説明や質問を投げかけることで、参加者のモチベーションや関心を高めることができます。また、円滑なコミュニケーションを取り、全員が参加しやすい環境を作り出すことで、参加者の満足度も高めることができます。

以上の様に、司会進行役が的確に進行をコントロールし、参加者の話を引き出して適切な議論を促進することで、会議の品質や成果を向上させることができます。

また、調査によると、上司や同僚からの評価において「会議の司会進行が上手かった」という評価が高い人ほど、仕事の生産性や評価が高い傾向があります。つまり、司会進行役の能力は、単に会議だけでなく、個人のキャリアや組織の成果にも大きな影響を与えることができるのです。

2.会議の司会進行の例文集

2-1. 参加者への挨拶方法

会議の始まりには、参加者へ挨拶をするものですよね。その際には、参加者が安心して会議に参加できるよう、明るく、元気な声で挨拶することが大切です。

【例文】
「皆さん、おはようございます。今日は○○の会議に参加してくださり、ありがとうございます。私、○○が司会進行を務めさせていただきます。では、始めさせていただきます。」

2-2. 会議の趣旨や目的の説明

会議では、趣旨や目的を明確に説明することが求められます。会議の趣旨や目的を明確に説明することで、参加者は会議が何のために開かれるのかを理解できるのです。参加者が会議の目的を理解できれば、会議の進行がスムーズになり、議論の質を高めることもできます。

【例文】
「本日は、○○の件について話し合うために、会議を開催しました。この会議では、○○に関する問題点を共有し、解決策を見つけるために意見交換を行います。」

2-3. 参加者への注意事項の伝達方法

参加者への注意事項は、わかりやすく明確に伝えることが大切です。一方的に説明するのではなく、参加者の理解を確認するために質問や確認を行うようにしましょう。

【例文】
「皆様、会議の参加にあたって、以下の注意事項がございます。まず、携帯電話やスマートフォンの電源をお切りいただきますようお願いいたします。次に、発言の際にはマイクを使用していただき、周囲の方に配慮して、大きな声で話すようお願いいたします。最後に、会議室内は禁煙となっておりますので、喫煙は会議室外にてお願いいたします。以上、ご理解とご協力をお願いいたします。」

「今回の会議では、議論の際には公平かつ円滑な進行のため、発言時間を決めさせていただきます。賛成、反対、質問、コメントなど、それぞれに指定された時間内に発言していただきますようお願いいたします。また、発言順序に関しても、調整が必要な場合には進行役にお知らせください。以上、ご協力をお願いいたします。」

2-4. 議題の進行方法の説明

会議の議題の進行方法を明確に説明し、全体の流れをスムーズに進めることが重要です。議題については、事前に配布した議題書や議事録をもとに順番に進行し、時間厳守を心がけましょう。
会議での議論は、参加者の意見や意見交換が中心となります。そのため、議論の方向性や時間管理がうまくいかないと、時間がかかったり、議論の成果が出せないこともあるのです。議題の進行方法を事前に説明することで、全体の流れを把握し、時間管理や議論の質の向上を図ることができます。

【例文】
「では、次に議題に入りたいと思います。今回の議題については、あらかじめ配布した議題書に沿って、順番に進めてまいります。各議題について、賛否両論を交えながら意見を出し合っていただきたいと思います。また、議題ごとに設けた時間内に結論を出せない場合は、次の議題に移ることにします。時間厳守にご協力をお願いいたします。」

2-5. 質疑応答の進行

質問者に対して丁寧かつ明確に回答し、時間内に終わるように進行することが重要です。また、質問に対してのフィードバックや次の議題への移行についても適切に案内することが求められます。

【例文】
「では、質疑応答の時間に入ります。質問があれば手をあげてください。時間に限りがありますので、一人あたり2つまでの質問にお答えください。また、回答に時間をかけるために、できるだけ具体的に質問をしていただけると助かります。」

「ご質問ありがとうございます。まず、Aさんからの質問にお答えします。Aさんのおっしゃるとおり、〜〜ということですね。」

「時間が迫ってきたため、最後の質問となります。Bさんからの質問をお聞きください。」

「こちらの質問に関しては、別途個別にご連絡差し上げますので、次の議題に移らせていただきます。」

質疑応答は会議の中でも重要な時間ですが、進行がスムーズでないと会議全体の時間管理が狂ってしまうことがあります。適切な進行方法を使って、効率よく進めることが大切です。

2-6. 会議終了前の締めくくりやアナウンス

会議終了前には、まとめや次のアクションについての確認を行い、感謝の意を伝えることが重要です。また、必要な情報や連絡事項を発表し、参加者に伝えることも忘れずに行いましょう。

【例文】
「今回の会議のまとめとして、A社から提供いただいたデータをもとに、次のステップを進めることに決定しました。」

「次回の会議については、来週の同じ場所で行うこととなりました。」

「最後に、参加いただいた皆様に感謝申し上げますとともに、今後ともよろしくお願いいたします。」

まとめ

本記事では、会議運営のプロの目線から見た、会議の司会進行に必要な要素について解説しました。参加者への適切な挨拶や説明、議題の適切な進行、質疑応答の適切な進行、そして会議終了前の締めくくりやアナウンス等を行い、効果的に会議を進行できるようにしましょう。

会議ラボ編集部

会議ラボのメンバーが執筆をしています。
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